〜寒暖差をなくす内窓対策という選択〜

寒さが厳しくなる冬の時期、私たちの身近な住まいの中に、命に関わる危険が潜んでいることをご存じでしょうか。

そのひとつがヒートショックです。

ニュースなどで耳にすることはあっても、「自分の家は大丈夫」「高齢者だけの話」と思っている方も多いかもしれません。

しかし、ヒートショックは決して特別な家庭だけの問題ではなく、どの住宅でも起こり得る身近なリスクなのです。

ヒートショックとは何か

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下し、体に強い負担がかかる現象のことを指します。

具体的には、暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動し、さらに冷え切った浴室で体を洗い、熱いお湯に浸かる――

この一連の流れの中で、血管が急激に収縮・拡張を繰り返します。

その結果、失神、心筋梗塞、脳卒中などを引き起こすことがあります。

特に冬場は、室内と水まわりの温度差が大きくなりやすく、ヒートショックが起こりやすい季節です。

実際の救急現場で多かった「ヒートショック」

当社には、以前消防署で救急スタッフとして勤務していた社員がいます。

その社員に冬の救急出動について話を聞くと、意外な言葉が返ってきました。

「冬の時期に一番多く出動したのは、交通事故や火災ではありません。

実は、ヒートショックが原因と考えられるケースがとても多かったんです。」

自宅のお風呂場や脱衣所で倒れ、家族が異変に気づいて通報するケース。

中には発見が遅れてしまうこともあり、救急現場では常に緊張感を持って対応していたそうです。

この話からも分かるように、ヒートショックは決して珍しい事故ではありません。

浴室よりも危険な「脱衣所」の寒さ

ヒートショック対策というと、「浴室を暖かくする」というイメージを持つ方が多いですが、実はより危険なのは脱衣所だと言われています。

脱衣所は、

• 暖房が設置されていないことが多い
• 窓から冷気が入りやすい
• 服を脱ぐことで一気に体温が奪われる

といった条件が重なり、室内の中でも特に冷えやすい場所です。

暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動した瞬間に、体は大きな温度差にさらされてしまいます。

この時点で血圧が急上昇し、ヒートショックのリスクが高まるのです。

寒暖差をなくすことが最大の予防策

ヒートショック対策で最も重要なのは、家の中の温度差をできるだけ小さくすることです。

暖房器具を使う方法もありますが、根本的な原因である「冷気の侵入」を抑えることが大切です。

そこで注目されているのが、内窓の設置です。

内窓がヒートショック対策に効果的な理由

内窓とは、今ある窓の内側にもう一枚窓を取り付ける方法です。

これにより、窓と窓の間に空気層が生まれ、断熱性能が大きく向上します。

内窓を設置することで、

• 外からの冷気を大幅にカット
• 脱衣所や浴室の温度低下を防ぐ
• 暖房効率が上がり、室内の温度が安定する

といった効果が期待できます。

結果として、リビング・脱衣所・浴室の温度差が小さくなり、ヒートショックのリスク軽減につながります。

お客様の声から見える変化

実際に内窓を設置されたお客様からは、

「冬でも脱衣所がそこまで寒く感じなくなった」

「お風呂に入るときのヒヤッとした不安がなくなった」

といった声を多くいただいています。

大掛かりなリフォームをしなくても、窓まわりを見直すだけで体感温度が大きく変わる点も、内窓の大きな魅力です。

家族の“当たり前の毎日”を守るために

ヒートショックは、年齢に関係なく誰にでも起こる可能性があります。

特に忙しい毎日の中では、自分の体調の変化に気づきにくいものです。

だからこそ、住まいの環境そのものを整えることが、家族を守る大切な対策になります。

毎日入るお風呂を、安心してリラックスできる時間にするために。

内窓による寒暖差対策を、ぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。