先日、実験BOXを使いガラスの比較をしました。
↓動画も是非チェック✅して下さい。↓
ガラスの実験動画(Instagram)
■ガラスの比較実験
単板ガラス・ペアガラス・Low-Eペアガラスの違いと体感
住宅の窓は見た目以上に性能差があり、特にガラスの種類は室内の快適性や省エネ性に大きく影響します。暖房を入れてもすぐ寒くなる、冷房が効かない、結露がひどい、部屋の温度が安定しない、こうした不満の多くは実は「ガラス性能の低さ」が原因なこともあります。今回は、代表的な3種類のガラスについて、実験的な視点も交えながら性能の違いを解説します。
◆まずは基本:3種類のガラス構成
①単板ガラス(1枚ガラス)
もっとも一般的な昔ながらの構造。従来のお宅でよく使われていた構造。
厚み3〜5mmほどのガラス1枚で外気と室内を隔てるシンプルなタイプ。
②ペアガラス(複層ガラス)
ガラスを2枚にし、間に空気層(中空層)を設けた構造。
熱の伝わり方を抑えることで「単板より暖かい/涼しい」。
③Low-E膜入りペアガラス(高断熱複層ガラス)
ペアガラスに特殊な金属膜(Low-E膜)を加え、放射熱の移動も抑制。
住宅の断熱性能を高めるうえで現在の主流。

◆熱の伝わり方とガラス性能
熱は3つの経路で移動します。
伝導(物体を通って熱が動く)
単板ガラスはこれが強い。ガラス1枚なので外気温の影響をダイレクトに受ける。
対流(空気の流れで熱が動く)
ペアガラスは空気層で対流を抑えることで熱移動を軽減。
放射(電磁波として熱が移動する)
Low-Eはここに強く、冬は室内の熱を外へ逃がさず、夏は外の熱を室内へ入れにくい。
◆体感実験:ガラスを触ってみると…
実験BOX内の電球を太陽と見立て実験。
電球を付け夏の暑い時期を想定。ガラスの表面の暑さの違いを体感。
BOX内温度:34℃
- 単板ガラス:表面温度34.1℃
→触れるけど熱い - ペアガラス:表面温度32.3℃
→暖かいくらい - Low-Eペアガラス:表面温度31℃
→冷たい!?

単板ガラス

ペアガラス

Low-Eペアガラス
(Instagram動画より一部抜粋)
表面温度や触った体感からわかる様に違いは歴然です。
これらを踏まえて分かる事は、暖房の効きが悪い家は「外壁や床」より先に窓で熱が逃げているという事実。
Low-Eガラスは特に冬の快適性を大きく底上げします。
◆結露の発生に大きな差
結露は室内側のガラス面温度が露点温度を下回ることで発生します。
- 単板=温度低下が激しいため結露しやすい
- ペア=単板より結露しにくい
- Low-E=最も抑えられる
特に冬の住宅では結露がカビやダニの原因になり、木部などの腐食にも繋がります。
Low-Eガラス導入は健康面でも効果があります。
◆夏の暑さ対策ではさらに差が顕著
夏の日射熱量は冬の約3倍とも言われ、冷房が効かない原因の多くが窓から入る熱です。
- 単板:日射熱をほぼ通す
- ペア:空気層はあるが日射は通す
- Low-E:日射を反射・吸収し熱侵入を最小化
ここでポイントになるのは、Low-Eにも2種類(断熱型/遮熱型)があること。
地域や建物向き日射条件によって選択が変わります。
◆省エネ・暖冷房費に直結する話
窓が占める熱損失・熱侵入割合は住宅全体の約5割とも言われます。
ガラス性能の違いは家計にも影響します。

◆価格差と導入ハードル
ざっくり比較すると
- 単板 → 安いが性能低い
- ペア → 中間
- Low-E → 高いが性能高い
ただしリフォームではガラス交換だけで済むこともあれば、内窓追加やサッシ交換と組み合わせることで効果が倍増します。実際には施工方法で費用差は大きく上下します。
◆まとめ:体感差が一番わかりやすいのはLow-Eガラス
比較実験を経ても結論は明確で、「ガラス性能=住宅性能」といっても過言ではありません。
特にLow-Eペアガラスは
・冬は暖かい
・夏は涼しい
・結露しない
・省エネにつながる
と多方面でメリットがあることが分かります。
新しくお家を建てる方はもちろんのこと、現在のリフォーム市場でも人気が高い理由は理解できます。
ガラスは何十年も付き合う住宅部分のため、交換や内窓設置などで性能を高める価値は大きいと言えます。
寒さがピークになってきたこの季節、早めの対策で快適なお家時間を作りましょう。













