冬の朝、窓の近くに立つとひんやり😖
夏の午後は、窓辺だけムッと暑い…😓
そんな「窓際の不快感」をやわらげてくれるのが、『ペアガラス(複層ガラス)』です。
従来はシングル(単板)ガラスが主流でしたが近年はペアガラスが主流です。
更にトリプルガラスを取り入れるお客様も少しずつですが増えてきています。
見た目は普通のガラスとあまり変わりませんが、
実はこのガラスの間には「空気」または「ガス」が入っており、
これが快適な住まいを支える大切なポイントになっています。
今回は、その“空気の層”の働きや効果、そして選び方のポイントを詳しく解説します。
🌡️ なぜガラスの間に空気を入れるの?

1枚ガラス(シングルガラス)は、外の気温がそのまま室内へ伝わりやすい構造です。
冬は外の冷気がガラスを通して中に入り、室内の暖かさが逃げてしまいます。
その結果、ガラス面が冷たくなり、室内の湿気が触れて「結露」も発生しやすくなります。
一方、ペアガラスは2枚のガラスの間に6〜12mm程度の空気層を設けています。
この空気層が断熱材のような役割を果たし、
外の冷気や熱が直接室内に伝わるのを防いでくれるのです。
空気は「熱を伝えにくい」性質を持っているため、
わずかな層でも温度の伝わり方に大きな違いが出ます。
この仕組みのおかげで、夏は外の熱気を遮り、冬は室内の暖気を逃がしにくくなります。
💨 “空気”ではなく“ガス”が入っていることも?

実は、ペアガラスの中に入っているのは「ただの空気」とは限りません。
より高い断熱性能を求める場合、アルゴンガスなどの
「熱を伝えにくい特殊ガス」を封入している製品もあります。
これらのガスは、空気よりも熱伝導率が低く、
室内外の温度差をより効果的に遮断してくれるため、
高性能な窓や寒冷地仕様の住宅ではよく採用されています。
また、ガラスの内側には「Low-E膜」と呼ばれる金属膜をコーティングし、
赤外線(熱)を反射させて断熱効果をさらに高めるタイプもあります。
このLow-E複層ガラスは、冬の暖房熱を逃がさず、夏の太陽光をカットする優れもの。
湘南のように日射が強い地域では、遮熱タイプが特におすすめです。

💧 結露を防ぐ効果も!
ガラスの間に空気層を作ることで、
内側のガラス面の温度が外気の影響を受けにくくなります。
これにより、室内の湿った空気が冷やされにくくなり、結露の発生が大幅に減少します。
結露は放っておくと、カビやダニの原因になるだけでなく、
サッシや木枠の腐食・変色を引き起こすこともあります。
湘南地域のように湿度が高いエリアでは、
「空気層を持つ窓=健康な住まいを守る窓」と言えるでしょう。
☀️ 夏の湘南でも効果を発揮!
湘南は冬よりも夏の暑さ・湿気に悩まされることが多い地域。
ペアガラスの空気層は、外からの熱を室内へ伝えにくくし、冷房効率を高めてくれます。
特に西日が強く当たる窓や、南向きのリビングには、「遮熱タイプのLow-Eガラス」がおすすめ。
太陽光を反射しながらも、やわらかな明るさを確保できるので、快適さと省エネを両立できます。
🧰 メンテナンスと注意点
複層ガラスは密封構造になっているため、通常のお手入れは外側と内側を拭くだけでOK。
ただし、長年使用していると内部の乾燥剤が劣化し、
ガラスの間に曇り(内部結露)が発生することがあります。
その場合は、ガラスユニットごとの交換が必要です。
また、熱割れを防ぐために、
部分的に日が当たるような窓では濃い色のフィルムを貼りすぎないよう注意しましょう。
🌿 まとめ 〜“空気の層”が暮らしを変える〜
見た目には気づきにくい“空気の層”ですが、
そこには快適な暮らしを支える大きな工夫が詰まっています。
- 外の暑さ・寒さを伝えにくくする
- 結露を防ぐ
- 冷暖房効率を高め、省エネにつながる
こうした効果が、たった数ミリの空気(またはガス)の層によって生まれているのです。
湘南のように季節ごとの温度差や湿度が大きい地域では、
窓の断熱性能が暮らしの快適さを左右します。
これからリフォームや新築を考える方は、
ぜひ「空気の層」に注目して、より心地よい住まいを選んでみてください。












