『何もしていないのにガラスが割れている?なんで?』なんて経験はありませんか?
「朝起きたら窓ガラスにヒビが入っていた…😔」
「ボールも当たっていないのに割れている!?😐」
そんなときに疑われるのが、“熱割れ”という現象です。
実はこれ、特別な事故ではなく、日常の温度差で誰の家でも起こる可能性があります。
今回は、ガラスの熱割れが起こる原因と対策などをわかりやすく紹介します。

■ 熱割れとは?
ガラスの“熱割れ”とは、温度差によってガラスにヒビが入る現象のことです。
ガラスは熱によって膨張する性質を持っているため、直射日光を受ける部分と窓枠などに隠れていて直接日光が当たらない部分との温度差で熱膨張差が生じます。
この熱膨張差がガラスの持っている強度を超えた時「パキッ」とガラスが割れてしまうのです。
これは、網入りのガラスに多くみられます。
みなさんのお宅のガラスは網入りでしょうか?
■ 熱割れが起こりやすい条件を知っておきましょう
① 冬の晴れた朝
外気が冷たく、室内が暖房で暖かいとき、
ガラスの外側は冷え、内側は温まるため、大きな温度差が生まれます。
この“内外の温度差”が、熱割れの最も多い原因です。
② 日が強く当たる窓
例えば、西側の窓は午後の日差しで急激に温度が上がりやすく、
特に部分的にカーテンの影ができているなどすると、ガラス内の温度ムラが発生します。
その為、温度差が起こり熱割れに繋がります。
③ガラスの縁が硬く固定されている
サッシやシーリングでガラスが強く押さえられていると、
膨張時に逃げ場がなくなり、割れやすくなります。
見た目の特徴として、熱割れは端部から始まる直線的なヒビが多いのがポイントです。
ピキッと割れの場合は熱割れを疑いましょう。
■ 熱割れを予防するためのポイント
① ガラス面にカーテンやブラインドを密着させない
カーテンや家具で部分的に日光を遮ると、
「日なた」と「日かげ」でガラス内の温度差が生じます。
レースカーテンなどで光を均一に通す工夫をしましょう。
②暖房・冷房の温風・冷風をガラスに直接当てない
冬場の朝、いきなり強い暖房風を窓に当てると、
ガラスの内側だけ急に膨張し、熱割れリスクが高まります。
空気を循環させながら、ゆっくり暖めるのが理想です。
③ ガラス面に紙を貼ったり、ペンキを塗ったりしない
ガラスにポスターや熱反射フィルムを貼ったりペンキを塗らないようにしましょう。
④ 室内に熱だまりを作らない(適度な換気を推奨)
■ 熱割れが起きたときの対応
もしヒビが入ってしまった場合、放置するとガラス全体が崩れる危険があります。
すぐに以下の対応を行いましょう。
1️⃣ ヒビが広がらないよう、触らずにそのままにする
2️⃣ 養生テープや段ボールで割れた部分を保護(ガラス飛散防止)
3️⃣ メーカーまたは専門業者へすぐ連絡
■ まとめ:小さな気づかいで防げる「熱割れ」
ガラスの熱割れは、立地条件や季節などの違いにより、起きる不可抗力現象であり、サッシの構造上熱割れを完全に防ぐことはできません。
ただ、⭐温度差を作らない⭐
これを意識するだけで、熱割れのリスクを大幅に減らせます。













