住宅には、トイレ、バス、キッチンなどで使用する便器、バスタブ、給湯器、シンクなどのさまざまな設備があります。
新築で家を建てる際には、バスルームやキッチンなどの水まわりのほか、電気やエアコン等の空調システムなど、数多くの住宅設備を検討しますが、そこから何十年と経つと故障や経年劣化などで住宅設備の交換をしなくてはならないタイミングがくるでしょう。
しかし、設備の寿命が分からないと、交換や修理のタイミングを掴むことができないでしょう。そこで、この記事では、主だった住宅設備の寿命と交換のタイミング、そして費用の目安についてご紹介いたします。
住宅設備には、どんなものがある?
まずは、暮らしを支える主な住宅設備をご紹介していきます。普段何気なく使用している住宅設備ですが、その一つ一つが毎日の暮らしを支える大事な役割をもっています。
まずは、住まいにどのような住宅設備が備わっているのかを詳しく見ていきましょう。
■水まわりの主な設備
システムキッチン | 調理台、シンク、コンロなどが一枚の天板で一体化したキッチンや食洗機など |
システムバス | あらかじめ工場で作られた浴槽、浴室の壁、床、天井などを現場に搬入し、組み立てた浴室 |
洗面化粧台 | 洗面ボウルや水栓、コンセント、鏡、照明、収納などを備えた設備 |
トイレ | 住宅のトイレでは従来のタンク式とタンクのないタンクレス式が一般的 |
給湯機器 | 水をお湯にして供給する機器。熱源はガス、石油、電気などがある |
■居室の主な設備
冷暖房 | エアコン、床暖房など |
換気 | 換気扇や換気システムなど室内の空気を入れ替える設備 |
電気 | 照明器具のほか、コンセントやスイッチ、分電盤など |
建具・窓 | 開口部に設けられた戸や窓、ドアなどとそれを支える枠など |
■玄関・その他の主な設備
玄関ドア | 開き戸や引き戸などがあり、玄関錠も設置される |
インターフォン | 来訪者が室内の人の呼び出しなどに使用する通話装置 |
太陽光発電・蓄電システム | 太陽光で発電した電力を蓄電池などに充電し、家庭内に電気を供給するシステム |
外構・エクステリア | 門扉、ポスト、フェンス、カースペース、植栽など |
水まわり周辺のシステムキッチンやシステムバス、洗面化粧台やトイレ、また居室内の冷暖房機器などは、住宅の設備といってすぐに思い浮かぶものかもしれません。そのほかにも、玄関まわりやエクステリアまで、住宅には実にさまざまな設備がそなわっています。どこまでを住宅設備と捉えるかは明確な定義はありませんが、大きなショールームなどでは屋根材や外壁などの建材まで展示されているところもあります。
それぞれの住宅設備の耐用年数とリフォーム費用
各住宅設備のメーカー耐用年数を過ぎたまま設備を使用していると、故障したときにサポートを受けられなかったり、すでに修理ができない状態になったりして、交換に多額の費用がかかることがあります。
また、特に電気設備は老朽化すると漏電の可能性があり、住宅自体への二次被害ともなりかねません。
後で取り返しがつかない事態にならないよう、余裕のあるうちに設備交換、リフォームの準備しておく必要があります。
キッチンの耐用年数とリフォーム費用
システムキッチンの耐用年数はおおむね10~20年程度です。
キッチンやシンクなど本体が壊れるということはあまりありませんが、内部の配管に不具合が生じて水漏れが起こったり、冬の寒い日には水道管が凍ったりと、水回りに関するトラブルがきっかけでキッチンリフォームを考える人が多いようです。
また、カビやほこりを放置した結果、シンクの下部が汚れたり腐食したりということもよく見られます。
ガスコンロ、IHクッキングヒーター、食洗器など、システムキッチンに埋め込まれている設備機器については10~15年が耐用年数です。7~10年を過ぎるとメーカーの修理部品の保管期限が過ぎてしまうことがあるために、故障の場合は基本的に交換するか、システムキッチン自体をリフォームするという選択になるでしょう。
その他、レンジフード、排水管等の耐用年数はおおむね10年程度です。
汚れがひどくなると見た目にも悪いほか、悪臭の原因にもなります。
日々の手入れを怠らないことはもちろんですが、清掃や排水のつまりについては専門業者に依頼したほうが良いかもしれません。
次に、キッチンのリフォーム費用についてです。
標準グレードのシステムキッチンの場合のリフォーム費用 は、おおむね100万円から120万円程度です。 ハイグレードのものや、アイランドキッチンなど特殊なものについてはさらに追加費用がかかってきます。
外構の耐用年数とリフォーム費用
外構とは、住宅の建物自体とは別に工事された、付属する構築物をいいます。
例えば、コンクリート塀、駐車スペースの柱や屋根、庭のウッドデッキやテラスなどがこれに当たります。
外構部分の不具合はお隣さんとのトラブルの原因にもなりますので、不具合は早めに解消しておきたいものです。
外構の耐用年数は8~15年程度とされていますが、素材や設置場所などによって耐用年数が大きく異なります。
コンクリート塀は地震などで倒れない限りは修繕の必要はありませんが、フェンスは草木が絡まったり雨風に当たったりして劣化していきます。
基本的にはフェンスごと撤去して取り換える工事になるでしょう。
ウッドデッキやテラスは、素材によっては早くに劣化や汚れが目立つようになります。
もっとも、交換や増設が比較的簡単にできるので、子供の成長に合わせてベンチを増設したり、家庭菜園を楽しめるようにしたりするなど、ライフスタイルに合わせて変化させるのも人気があります。
次に外構のリフォーム費用です。
外構工事のリフォームはどのような工事内容にするかで費用が異なってきますが、おおむね60~90万円ぐらいを目安にメニューを組み立てることが多いようです。
まとめ
多くの住宅設備はおよそ15年で寿命を迎えます。マンションと同じように一戸建てについても修繕計画は必要です。住宅設備の耐用年数を参考に修繕計画を立てるとともに、修繕費用についてもコツコツ積み立てておくことをおすすめします。
いざ、リフォームが必要になった際には、お気軽に平塚にあるMADOショップ 湘南西八幡店/レバレッジハウスにご相談ください。